ある学生が 東北Tech道場 盛岡道場の運営 をしてみて

私の学生時代での一番の失敗は、盛岡道場の運営になりそうです。

東北Tech道場とは?

簡単に紹介すると、東日本大震災を受けて、テクノロジーで支援できないかと発足した組織になります。この組織は東北の各地にいくつか支部があります。そのうちの1つが盛岡で、盛岡道場という名前で活動しています。主にしていることは、プログラミングの勉強になります。

半年を1つの活動期間としています。半年の期間で1か月毎に何回か集まってワイワイ活動しています。期間の最後には各支部テレビ会議システムで繋ぎ、半年の期間で作成したものやどんなことに挑戦したのか等を参加者は発表します。参加者の大体は生徒や学生です。社会人の方も参加している支部もあります。最近の盛岡道場の参加者は岩手県立大学の学生です。

詳しく知りたいと思った方は、東北Tech道場 を見ていただけると。

なんで運営することになったの?

私が学部2年生のころに、前道場主(前運営者)が学部4年生になり、忙しい時期となったので誰かに道場主の引継ぎを考えていました。その引継ぎの話は、以前から盛岡道場に参加していた私の友達のSさんに回ってきました。しかし、Sさんは忙しいとのことで、私にその話しが回ってきました。

参加したこともない組織の運営をすることは、とても抵抗がありました。そもそもどんな活動をしているのか分からないし、プログラミングについてそんなに知らないし。と、いろいろ疑問に思いつつも、当時の道場主に会いに行きました。

話を聞いてみると道場主の先輩も私と同じような境遇で、自身のプログラミング能力の疑問を持ち、よく分からない状態のままぶっつけの精神で道場主になったお話を聞き驚きました。それに道場主の仕事はそんなに多くなく、月一のミーティング、会場の確保、講師の派遣調整ぐらいでした。なんだか自分にもできそうだと思い、とりあえずやってみることにしました。

運営してみてどうだったの?

1年間運営をしました。その期間は、難なくこなせたと思っていました。月1のミーティング、会場の確保、講師の派遣調整もできたし、参加者も僅からながらですが集まって発表もできたし、何とかなったと思っていました。運営をして出会いもたくさんありました。したことがなかった運営をしてみて勉強になったし楽しかったと思います。

その後、1年間開催した私は3年生の中盤に差し掛かかっており、引継ぎを考えました。そこで私は、以前から盛岡道場に参加していた後輩にどうかと勧め、道場主の引継ぎを行いました。

再び道場主へ

1年と半年後、私は大学院生になりました。そして道場主の後輩は、4年生になりました。私に余裕が生まれたため、後輩の道場主から引継ぎ、再度、道場主になることになりました。

道場主を引き継ぐことになったことを新しく盛岡担当の講師になった方に伝えました。そこで盛岡道場をどうしていくべきかをチャットで話し合いました。そこで話題にあがってきた一つのことが、周知の方法でした。

今までは身近にいる人(内輪)に声をかけてで参加者を募っていました。今度は、岩手県立大学の学生以外にも周知したらどうかとなりました。盛岡付近には、プログラミングを学んでいる中学生や高校生に専門学校生もいます。周知してより参加してもらいプログラミングを勉強してもらえたら何よりだと思います。

より参加者を増やすためにはインターネット以外でも、実際に学校への訪問し周知したいです。さあ、行動するぞ!

しかし、私はバックレました。

なんでバックレたの?

中学校や高校や専門学校への訪問の心理的ハードルの高さが原因でした。訪問なんてしたことない。伺うためにはメールを出してからの方がいいの?スーツ着ていった方がいいの?何を持っていけばいいの?うまく伝えられなかったらどうしよう。怖い人が出てきたらどうしよう。いろいろと頭の中を巡りました。結果的に盛岡道場の運営自体を考えないことにしました。

友達のSさんに、「なんで開催しないの?」とよく聞かれました。その度に、適当な理由をつけて道場の開催を伸ばしました。とある日には、新しく盛岡の講師担当になった方が、大きな不満を持っているとSさんに言われました。講師の方は、盛岡担当になるにあたり大きくスケジュール管理をしていました。それを私が無にしてしまったのでした。私はその話を頭の中から即座に消しました。

聞きたくありませんでした。

バックレたままだったの?

そんなある日、Sさんに、「盛岡道場に参加したいと言ってくれている人がいる」と言われました。私は他人事のようにそうなのかと思いました。それを1回聞いただけでも、心閉ざし話を流しました。その後も、当時はきつく思っていましたが、今に思うとありがたく、何度も盛岡道場に参加したい人がいて、いつ開催するの?と声をかけてくれました。

私もいい加減にバックレたままは嫌だったので、盛岡道場を開催することにしました。何とかなるさと心に思いました。ですが、心の平安を保つために、今回開催する道場の次の道場から周知を徹底することにしました。心と訪問への準備もしたいし。

ということで、再度開催するにあたり講師の方へ連絡をとることにしました。

謝り倒しました。

今、思うとこと

つい先日、盛岡道場を開催しました。岩手県立大学の学生だけですが、Sさんの力を借りて参加者も集まりました。

なんでバックレてしまったのだろうかと今思うと、私には盛岡道場を運営する大層なモチベーションがありませんでした。前道場主の先輩とSさんには、盛岡市岩手県立大学のある滝沢市を盛り上げたいという明確な気持ちがありました。私にはその気持ちはありませんでした。当時、忙しそうなSさんを助けたい気持ちと何となくできそうだったからという気持ちしかありませんでした。

そのため、盛り上げる熱意がない分、行動も億劫になりまいた。どうして学校を訪問してまで、自分が行動しないといけないんだろうと思ってました。

残念ながら、今でも私は私のいる地域を盛り上げたいという気持ちは僅かしか湧きません。

なので私は、自分のために盛岡道場の開催をすることにします。運営することで様々な能力がきっと手に入ると思うことにし、思考を「周りの人ために開催する」から「自分のために開催する」に変えます。この思考を元に、運営するモチベーションと意志を培い、行動したいと思います。

頑張るぞ訪問!

そして、盛岡市滝沢市付近にお住まいの方でプログラミングを学びたいと思っている人を盛岡道場を通し支援していきたいと思います。

備考

この記事は、第二弾 地方IT勉強会 Advent Calendar 2019 の4日目です。 第一弾は、地方IT勉強会 Advent Calendar 2019 です。